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japanese.china.org.cn |04. 03. 2026

毛皮スキー板、文化観光の看板から電線点検の「神器」へ

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中国網日本語版  |  2026-03-04

 新疆維吾爾(ウイグル)自治区阿勒泰(アルタイ)市汗徳尕特蒙古族鄉汗徳尕特村では、無形文化財職人の鉄木爾加甫•卡汗別力克さんが斧で木材を削り、皮をなめして縄で縛りながら、古代の知恵が詰まった毛皮スキー板を一つ一つ作り上げている。

 阿勒泰は「人類スキー発祥の地」と称される。毛皮スキー板の製作技術は、遊牧民族が寒冷積雪地帯で生存するための知恵の結晶だ。

 鉄木爾加甫さんは毛皮スキー板製作技術を継承する一家の4代目で、この技術に携わって50年以上になる。ベテラン職人は、毛皮スキー板が牧民の移動手段から文化観光製品へ、さらには民生用実用的道具へと変貌を遂げるのを見守ってきた。

 冬季観光の人気が高まる中、毛皮スキー板は阿勒泰の観光産業の看板となった。さらに喜ばしいことに、この無形文化遺産技術は今や地域の電力安定供給にも貢献している。汗徳尕特郷は山間部に位置し、冬季の積雪は最大1メートルを超え、車も馬も進入できない。そのため毛皮スキー板は管轄区域の送電線点検や復旧作業において、点検担当者の主要移動手段の一つとなっている。

 電力会社の作業員は伝統的なスキー板を装着し、ドローンと組み合わせた「空中・地上協同」点検を実施。送電線に沿って詳細に点検するため、毛皮スキー板は冬期点検の「必須装備」となった。

 観光の舞台から民生の最前線へ。毛皮スキー板の領域を跨ぐ生まれ変わりは、無形文化遺産保護と現代生活の融合・共生の生きた実践だ。職人は匠の精神を守り、精巧な技術をより追い求めることで、伝統工芸の本質を保つ。末端部門は積極的に連携し、複数のシーンで利用することで、文化遺産の発展に力を与えている。

 新華社記者 王菲撮影

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2026年3月4日

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