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第7章 財政、金融、税収、証券
7-3問  国有商業銀行改革の重要な一側面として、中国は海外での上場または外資銀行との協力を奨励しているが、この政策を決定した原因は何か。上場する前に、中国の国有商業銀行は国際公認の基準に達しているかどうか。

 答 この政策を決定した主な原因は、中国最大の四行の商業銀行――中国工商銀行、中国銀行、中国建設銀行、中国農業銀行がこれまではいずれも国有独資銀行であり、規範化の企業管理制度が欠けているため、資本充足率が低く、しかも不良貸付けの比率が高く、国有商業銀行の管理構造、メカニズム、内部会計検査および貸付け文化、リスク評価などの観念を根本から改めることができなければ、本当の意味での現代商業銀行システムを確立することができず、国内金融市場開放後の海外銀行との競争に参与することがなおさらできない。したがって、国有商業銀行の海外上場または外資銀行との協力を推進することは、中国の商業銀行改革の重要な方途となっている。

国有商業銀行の現状と国際公認の上場基準との間に大きな開きがあるため、これまでの数年間に、中国は前後して国有商業銀行に対し一連の改革を行なった。これらの改革は主に次のようなものがある。

一、財務再編は国有商業銀行改革の重要な一側面である。2003年12月、中国政府はそれぞれ中国銀行と建設銀行に225億ドルの資本金を注ぎ込み、2005年4月はまた工商銀行に150億ドルの資本金を追加し、これら銀行の資本金充足率が高くない問題を解決した。同時に、不良資産がわりに多い問題に対し、移転可能な貸付の売却および二級債券の発行の方式で資本金構造を改善し、国有商業銀行の財務と資産の品質指標を全体としていちだんと最適化させた。

二、2004年8月と9月、中国銀行株式有限公司、中国建設銀行株式有限公司、中国建銀投資有限責任公司が前後して開業した。2005年10月、中国の資産規模最大の商業銀行――中国工商銀行株式有限公司が北京で発足した。これは国有商業銀行の改革が重要な進展をとげたことを示している。中国農業銀行の株式制改革の前期作業も着実に進められている。これと同時に、工商銀行、中国銀行と建設銀行ではわりに規範化した整備枠組みがつくられ、株主総会、取締役会、監査会が設立された。取締役会の方策決定の独立性を確保するため、この3銀行は一部の有名な国際金融専門家を公司の独立理事として招聘した。彼らは公司の管理を改善し、資産の質を高める上で非常に重要な役割を果たしている。

三、戦略投資家導入、公司管理構造改善もスムーズに進み、そのうち、建設銀行は2005年6月、7月にアメリカ銀行、シンガポールの淡馬錫会社と投資協力取り決めを結び、前者は25億ドルで9%の株式を買い、後者は14億ドルで5.1%の株式を買った。8月、中国銀行は前後して4社の外国投資企業と戦略協力と投資取り決めを結び、4社は67億7500万ドルを投じて、中国銀行の21.85%の株を買った。工商銀行もアメリカ、ドイツの投資グループと諒解覚書に調印し、間もなく投資協力取り決めを結び、外国投資企業が同行に30余億ドルを投資する。中国の国有商業銀行が外国の戦略的投資企業を導入することは、国有商業銀行の資本金の規模を増大し、構造を改善し、不良資産率をある程度引き下げるばかりでなく、より重要なのは公司の管理構造をある程度改善し、先進的な管理経験と技術を導入して経営メカニズムを転換し、経営効率と総合的競争実力を増強する。 

現在、中国の3行の国有商業銀行は、財務再編、株式制改造、外国の戦略的投資企業の導入をほぼ完成し、経営管理がたえずレベルアップし、貸付けの質もきわめて大きく向上した。統計によると、中国国有商業銀行の利潤獲得能力は2001年の232億元から2005年の2532億元に増強し、不良貸付け率は25.4%から9.8%に下がり、国際公認の上場基準に達した。2005年10月27日、中国建設銀行は香港での上場に成功し、その他の国有商業銀行の株式制改造、上場および国際金融市場進出のために経験を積んだ。中国の国有商業銀行が上場する最終目標は商業化の運営システムを確立し、国際競争力をもつ銀行となることである。

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