世界の諸大国との関係

 中国は平和共存五原則をふまえて、世界の諸大国との共同の利益を拡大し、食い違いを適切に解決している。 

 中米関係  

2006年11月19日、ベトナムの首都ハノイでアジア太平洋経済協力機構(APEC)第14回首脳非公式会合に出席したアメリカのブッシュ大統領と会見した胡錦涛国家主席(右)

 2006年、中米関係は安定した中で前進をとげている。4月、胡錦涛主席はアメリカへの公式訪問を行い、中米首脳は戦略的次元と長期的角度で両国関係を認識し、処理し、21世紀における中米間の建設的協力関係を全面的に推進していくことで合意した。この訪問は対話を増やし、共通認識を拡大し、相互信頼を増進し、協力を深める目的を達成した。ブッシュ大統領は初めて「ステークホルダー」という概念を使用し、同時に「両国には数多くの共同の戦略利益がある」と明確に指摘し、これも初めてのことである。7月と11月に、胡錦涛主席とブッシュ大統領はそれぞれサンクトペテルブルグとハノイで成果のある会談を行い、さらに一部の重要な国際問題に関して、しばしば電話を通じて交流している。両国の首脳会見のほか、中国中央軍事委員会の郭伯雄副主席は7月にアメリカを訪問し、ポールソン米財務長官、ライス米国務長官、グティエレス米商務長官、ジョージ・ブッシュ米元大統領、ボドマン米エネルギー長官が次々と中国を訪問した。そのほか、中米は北京で第3回戦略対話を行った。中米経済貿易協力が迅速な発展をとげ、アメリカはすでに中国の二番目の貿易パートナーとなっている。中国はアメリカの三番目の貿易パートナーである。中米双方は12月に戦略的経済対話メカニズムを始動した。軍事協力の面で、中米の海軍艦艇編隊は相互訪問を実現し、両国の海軍は海上捜索救助演習を2回行い、両国軍隊初の合同演習となった。両国はテロ対策、大量破壊兵器の拡散防止、エネルギー安全、環境保全、伝染病の予防・治療など多くの分野で効果的交流と協力を保っている。中米間の戦略的協力枠組の形成と協力できる分野の拡大は中米関係がすでに成熟期に向かっていることを示すものである。

 中ロ関係  

 2006年は、中ロ戦略協力パートナーシップ確立10周年、「中ロ善隣友好協力条約」締結5周年にあたり、そのため、中ロ間の友好協力にはこれまでにない高まりが現れた。中ロ両国首脳の共同の提唱のもとで、両国は2006年に中国で「ロシア年」、2007年にロシアで「中国年」というイベントを開催することを決定した。これは中ロ戦略協力パートナーシップをさらに深く発展させていくため、より広い未来を切り開くことになった。2006年内に胡錦涛主席とプーチン大統領の4回もの会見は中ロ間の政治的相互信頼と実務的協力を新たなレベルに引き上げた。中ロ間の経済貿易協力は迅速な発展をとげており、2006年に両国の貿易総額は300億米ドルを突破し、中ロの経済・商工界サミットフォーラム、ロシア連邦区の中国での広報・説明会、ロシア国家展示会、中ロ投資促進週間などのビッグイベントを開催し、これらは双方の実務的な協力を力強く後押ししている。2007年3月26日から28日にかけて、胡錦涛主席はロシアを公式訪問し、「中国年」開幕式などの行事に出席した。またプーチン大統領と会見し、双方は「中ロ共同声明」および一連の協力協議に調印した。

 中欧関係

 2006年には、中国とヨーロッパとの関係は実務的成熟期に入りつつあり、全面的な戦略的協力関係も引き続き深まり、拡大している。9月9日、温家宝総理はヘルシンキで欧州連合(EU)輪番議長国のバンハネン・フィンランド首相、バローゾ欧州委員会委員長と第9回中欧首脳会談を行い、双方は中欧の新しいパートナーシップ協定の会談をスタートすることで合意し、これは現在の中欧の全面的な戦略的協力関係の広さと深さを十分に反映するものである。その後の第6回アジア・ヨーロッパ首脳会議で、温家宝総理はアジア・ヨーロッパにおける平等な対話、実務的協力を推し進める主張を打ち出し、中国は2008年に第7回アジア・ヨーロッパ首脳会議を主催することを明らかにした。中国とヨーロッパの関係や雰囲気は絶えず改善され、相互信頼も増進し、高官の相互訪問も増えている。中国全人代常務委員会の呉邦国委員長は5月、ルーマニア、モルドバ、ギリシアを訪問し、9月、温家宝総理はフィンランド、イギリス、ドイツを訪問し、中国全国政治協商会議の賈慶林主席は10月末から11月初めにかけて、イギリス、リトアニア、エストニア、ウクライナを訪問した。ドイツのメルケル首相、フランスのシラク大統領らヨーロッパ諸国の高官も前後して中国を訪問した。欧州委員会、EU理事会、輪番議長国のトップも相次いで中国を訪問した。EUの三大機構——EU理事会、欧州委員会、欧州議会は相次いで対中関係に関する報告または政策文書を打ち出し、いずれもヨーロッパ・中国の全面的な戦略的協力関係の発展に対する高度の重視を強調している。中欧の経済貿易は比較的速い成長を保ち、2006年に中欧貿易総額は2723億米ドルに達し、EU は中国の一番目の貿易パートナーの地位にあり、中国はEUの二番目の貿易パートナーとなっている。

 中日関係

 2006年は中日関係にとって立て直しの1年だった。両国は大局に目を向け、機会を捉え、政治関係を谷底から引き上げた。10月8日、日本の新首相・安倍晋三氏が就任して2週間もたたないうちに、中国を初めての訪問国とし、これにより、日本戦後60数年間において、中国を首相としての初めての訪問国とした最初の首相となった。11月18日、ベトナムのハノイで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)第14回非公式首脳会議に出席した胡錦涛主席は日本の安倍晋三首相と会談した。12月26日、胡錦涛主席は日本の衆議院議長、日本国際貿易促進協会の河野洋平会長と会見した。2006年の中日貿易総額は2000億米ドル大台を超え、再び新記録を作った。11月から12月にかけて、日本で開催された中国文化祭は中日両国国民の相互理解と友情を深め、両国が2007年中日国交正常化35周年をともに迎える序曲となっている。

 「チャイナネット」2008/01/08

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