今年66歳のチュヅァさんは幼少時代の生活をはっきり覚えている。彼は「二度と昔に戻りたくないし、現在の安定した幸せな生活を壊すものは許さない」と話している。チュヅァさんはかつて農奴主の家僕だった。
彼は、「私は新旧二つの社会を経験してきたが、民主改革後に私と農奴、奴隷は人身の自由を獲得し幸せな生活を送れるようになった」と語った。
「私の母は奴隷で、私と妹、兄もその家の奴隷となった。幼少時代に母は執事に鎌で殺されたので、父は私たち三人兄弟をつれて乞食の生活を送り、12歳の時に兄と一緒に他人の牛と羊を放牧するようになった」と語る。その後、人の助けのもと奴隷主の荘園を逃げ出し、テープン寺に来てやはり乞食の生活を送ったという。
現在チュヅァさんは定年退職した幹部となり、自分の貯金でラサに立派な別荘を建てた。客間には彫刻入りの綺麗なチベット風の机が置かれ、液晶テレビ、冷蔵庫、クーラーなど家電製品が揃っている。
「チャイナネット」2009年3月10日