第11期全国人民代表大会第2回会議のチベット自治区の代表たちが先般、揃って記者会見を行った。向巴平措(シャンパ・プンツォク)自治区主席、武装警察隊チベット総隊の亢進忠・政協委員などは、中央政府のダライ・ラマに対する政策、外国人記者のチベット取材など、外国メディアがとりわけ注目する質問に答えた。
ダライ・ラマに対して「言葉だけでなく行動も」
所属先を明らかにしなかったある記者からの「ダライ・ラマに対しては、チベット自治区や中央政府の政策上および実際業務の中で改善すべき点はあるか。また、『3・14』事件からはどんな教訓を得たのか」という質問に対して、向巴平措主席は次のように答えた。
「一人の人間に対しては、やはりその人の言うことだけでなく、その行動を観察しなければならない。私とダライ・ラマとの付き合いは、あなたがた内外のメディアよりはるかに多く、私たちのダライ・ラマおよびダライ集団に対する理解の程度は非常に深い。ダライ・ラマは今、「大チベット区」という構想を打ち出し、高度の自治を求めている。しかしこれは分裂の一種の変形であり、漸進的な言い方に過ぎず、歴史的根拠もなければ、現実的基礎もなく、人民大衆の要求ではない。中国がチベット自治区を設立し、自治区内の人々は高度な自治権を享受している。彼(ダライ・ラマ)はいったい、これ以上どんな高度な自治を求めているのか。また、歴史的に見て、世界中の誰もがチベットを一つの独立国家だとは見なしておらず、チベットは昔から中国の切り離すことのできない一部である。しかしダライ・ラマとダライ集団はこのことを否定している。彼の実際の行動の一切から、私たちはダライ・ラマに対して『言葉だけでなく行動も見る』必要のあることが十分に証明される」
「『3・14』事件については、私たちは反省し、それをまとめる必要がある。この中には社会管理に対する問題が存在する。青海・チベット鉄道の開通によって、人・物・情報の行き来は増えたが、私たちの一部の仕事はそれに追いつくことができず、一部の分裂分子と社会に不満を抱いている者につけ入るチャンスを与えてしまった。この意味からいっても、私たちはこの事件についてしっかりとまとめる必要がある」
「チャイナネット」2009年3月11日