チベット仏教の活仏の一人であるロサン・サンデン氏は14日、「宗教は、社会の発展に順応し、社会に貢献すべきだ」との考えを示した。
ロサン・サンデン氏は「宗教は、生存していくためには社会の発展に合わなければならない。そうしてこそ、生命力が強まり、社会に貢献する機会が増えていくのだ」と述べた。
ロサン・サンデン氏はチベット・ガリ(阿里)地区のある寺院の長を務めているが、この寺院は1986年から地元のお年寄りたちを受け入れ、生活支援を行ってきた。また、観光地にあるため、旅行客に無料で食事や宿泊、医療サービスを提供しているということだ。
これについて、ロサン・サンデン氏は「寺院は、民衆の支援だけに頼ったり、民衆に経済負担をかけたりしてはいけない。自分の力で人々に幸せを与えるべきだ」と語った。
「中国国際放送局 日本語部」より 2009年3月15日