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全人代の西蔵代表団が米国で昨年のラサ事件を説明
発信時間: 2009-03-18 | チャイナネット

西蔵(チベット)に生まれ育った5人のチベット族の中国全国人民代表大会(全人代)代表で構成されたチベット代表団が米国を訪問し、自らの経験を踏まえて米国の各業界の人たちにチベットの本当の状況を伝えた。

代表団は15日、在米チベット族の同胞代表と座談会を行い、故郷の人たちのあいさつや、チベットの経済や社会の新しい変化を伝えた。また代表団団長でチベット自治区人民代表大会常務委員会の新雑•単増曲扎副主任は、最近のチベット経済の発展は速く、2008年自治区の国内総生産(GDP)は395億元で、昨年同期より10.1%増加したと説明した。

16日には米国国務院の高級役人であるランウィッチ氏との会談で、チベットの人権事業の発展や宗教の自由、昨年3月14日に起ったラサでの事件の真相を説明した。そして新雑•単増曲扎副主任は、「チベットは現在、各種の宗教活動場所が1700カ所あり、寺院に住む僧と尼は約4万6000人で、人々の宗教活動を行うニーズは完全に満足できる。去年の3月14日に起った事件は、決してダライ・ラマグループが標榜する平和的なデモなどではなく、社会の安定を脅かす暴力犯罪活動だった。多くの店舗や家が焼け、18人の罪のない人々が焼け死に切り殺された」と当時を振り返った。

米国政府の立場を重ねて言明したランウィッチ氏は、チベットは中国領土の切り離すことのできない一部分であり、チベット独立は決して支持しないことに同意した。

この30年間、米アジア学会は、中米関係と友好交流の強化に尽力してきた非政府組織で、米国の国会議員ら多くの代表団を組織して、チベットやほかの地域を訪問している。代表団は米アジア学会と16日午前に会談し、新雑•単増曲扎主任は、中央政府とダライ・ラマの個人的代表者との交渉状況について次のように語った。

「現在、チベットの人たちの最大の願いは、チベット経済を発展させることで、中央のダライ・ラマに対する態度は一貫しており、はっきりしている。彼らが分裂活動を放棄さえすれば、私たちはその代表と交渉するつもりだ。門はずっと開け放されている」

米アジア学会の責任者は、チベットの全人代代表と直接、交流することができてとてもうれしく、こうした交流は相互理解を深め、相互信頼を強めることができると述べた。

その後、代表団は、米国国会研究部の研究者と話し合い、「国と自治区はチベットの環境保護作業を特に重視し、一連の法律と規定を定め、大量の資金を投入している。今ではチベットの環境もよくなり、世界でも自然環境の良い地区の一つになっている」と新雑•単増曲扎氏は環境保護の問題について語った。

16日夜には国会議員の助手などが開催した立食のレセプションに参加し、相互に関心を持つ問題について交流を行っている。

「チャイナネット」2009年3月18日

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