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被災地区の道路の復旧 5つの難題 |
発信時間: 2008-05-19 | チャイナネット |
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地震発生後にまず懸念されたのは、どのように道路交通を通じて被災者を救助するかという点だ。ブン川の地震は強度が大きく、影響を与えた範囲も広く、交通の被害状況も非常に深刻である。交通運輸部の報道担当官である何建中氏は「今回の地震の災害救助で、道路交通の復旧が確かに難点の一つで、焦点でもある。交通の復旧のための攻略戦である一方で、道路交通の維持のための持久戦でもあり、交通運輸部門の任務は非常に困難で巨大だ」と述べている。 何氏によると、今回のブン川の地震による道路の復旧には次の5つの難点がある。 第一に、今回の地震の中心的な地区の道路は等級が低く、また山地にあり、一方は崖、もう一方は川に面しており、施工作業の場所が狭い。 第二に、今回の地震による道路の被害は非常に深刻で、多くの区間で大規模な倒壊や巨大な亀裂が出現し、一部区間では完全に破壊されて通れなくなっている。 第三に、絶え間ない余震により元々脆弱な山壁が非常に崩れやすくなっている。現在までに5000回以上の余震が起こり、復旧したばかりの多くの道路が再び巨大な岩でふさがれてしまっている。 第四に、この地域の道路には橋梁の構造が多く、トンネルもあり、地震による被害の後の修復が非常に困難である。 第五に、通信の障害から、ブン川中心地区に直接つながる道路ネットワークの実際の損害の程度が段階的にしか把握できず、速やかに多くの場所で平行して復旧作業を行うことができず、両方向からの復旧作業を行うことが困難である。 こうした難点を克服するために、交通運輸部では一連の応急措置をとっている。まず、業務式グループを速やかに現場に派遣。続いて、専門家グループを現場に特別に派遣して、異なった道路状況に対応する復旧プランを立て、合理的な機械設備を選び、復旧の効率を大きく引き上げた。第三に、交通運輸部門は速やかに6000万元を支出して、道路復旧の救援資金とした。第四に、道路復旧の成果を保証するために、交通部門では道路の被害状況に基づき、「人員を引き上げず、設備を減らさない」というスローガンの下で全ての復旧作業員に従来の復旧道路で引き続き障害の除去にあたるよう要求している。 何氏は「こうした応急措置は今回の速やかな道路復旧の上で大きな役割を果たしている。交通部門の現場スタッフはみな、1日も早く道路を復旧し、速やかに被災者を助け出して、救援スタッフを送り込むことを希望している」と述べている。 写真は都江堰とブン川、茂県、松潘を結ぶ国道213号(2005年11月4日撮影) 「人民網日本語版」2008年5月19日 |
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