国家品質監督検査検疫総局の支樹平副局長は29日の記者会見で、被災地復興物資への品質検査をさらに強化する方針を明らかにした。特に建築資材、農業生産財、農業機械などへの抜き取り検査を強化し、品質面の各種の違法・詐欺行為、偽もの食品の生産・販売を厳しく取り締まる。
現在、仮設住宅の生産が突貫作業で進められているが、品質の確保が必須だ。建設部は200社余りに仮設住宅の生産を指示。品質検査当局は仮設住宅の品質監督業務に真剣に取り組み、テントや仮設住宅の有毒・有害物質が基準値を超えず、強度・耐水性・耐火性などの各種指標を満たすようにしている。
支副局長は「現在被災地に供給されている製品、特に食品やその他の大量の物資は、そのほとんどが品質検査に合格している。優良品質製品も多く含まれるが、一部の地方では不合格製品も見つかっている」と説明。攀鋼集団長城特殊鋼有限公司の病院は5月17日に布団とスプリングベッドを購入したが、検査の結果、一部の布団に品質上の問題が見つかった。陝西省宝鶏市で生産されたもので、品質検査当局は直ちに返品を指示した。地元政府と品質検査当局は同工場の加工設備、器具、原料を直ちに差し押さえると共に、営業許可証を取り上げ、関係者を司法機関へ送致した。
「人民網日本語版」2008年5月30日 |