北京パラリンピック開幕式(6日夜)終了後、1時間も経っていないころ、開幕式運営チームの主要スタッフは、パラリンピックメーンプレスセンターにおける記者会見に臨んだ。北京パラリンピック開閉幕式の総監督である張芸謀氏と、プロデュースを務める張継鋼氏が、今回の開幕式に係わる秘話を暴露した。「北京晩報」が伝えた。
★カウントダウン映像 創意から放映まで3日足らず
パラリンピック開幕式を現場で見た観客たちは、夜7時58分からモニターに映し出された開幕式カウントダウン映像が、予定と違っていたことに気がついただろう。世界を巡る羽毛の映像が、天安門広場の上空に上がる花火、そして五大陸から集まった皮膚の色がそれぞれ異なる5人の子供たちの映像に取り替わっていた。北京五輪組織委員会開閉幕式部の張和平部長によると、この創意は9月4日早朝に生まれたものだ。その夜のリハーサルにおいて、このアイデアを使うことを決定したという。
張芸謀監督によると、もともと、カウントダウン映像案は、伝統的な考えに基づいたものだった。間際になって、国家体育場(鳥の巣)および天安門広場の2カ所で、同時にカウントダウンすること思いついた。開幕式の内容も、空間旅行、時間旅行、生命旅行と3つの演目に分かれているので、このような時空表現は非常に面白いと思った。
5日夜、張芸謀監督は、5人の子供を引き連れ、天安門広場に降り立った。すぐに周囲の人が群がってきたため、軽く歩いて引き上げた。最終的に、その5人は、6日午後6時過ぎ、つまり、開幕式開始の2時間前から、やっとその練習を始めた。「我々も間に合うかドキドキしたよ。突然決めたアイデアだったからね。一度も練習せずにきた」と張芸謀監督は語る。最初の5回、天安門広場の上空に花火が上がると、子供たちがカウントダウンボードを広げる。最後の10秒は、鳥の巣の上空に上がるカウントダウンの数字をもじった花火の映像に切り替える。その後、また天安門の映像に切り替えられ、5人の子供が鳩の絵を描いたボードを開くと、その上空で、鳩を描いた花火が打ち上げられる。一分一秒の狂いも許されなかった。
「人民網日本語版」 2008年09月09日 |