子供が成長する過程において、日常の家事をこなすのは、やはり妻が中心だ。だが、上海の父親は育児面では少しも母親に負けていない。取材を行った家庭の88%の妻が、「自分の夫は、いいパパだと思う」と答えている。
専門家によると、このような変化は、上海男性の父親としての責任感が強まったからだけでなく、女性の地位が向上したことにも原因がある。上海市の就業人口において女性は4割以上を占め、各方面で優れた女性が、教育、金融、ITなどの各分野で活躍している。かつて「男性の世界」といわれたIT業界、貿易、金融分野でも、女性の就業率は3割を超えている。「就業した後も、大学院進学、留学、仕事と両立しながら学習するなどの方法で、自分の学歴を高めたい」と答えた働く女性は半数近くに上っている。また、13%の男性が、「配偶者の収入が、家庭生活を維持できる」という前提のもと、「専業主夫」になってもいいと答えている。
男性が主夫になるかどうかはともかく、「父親が育児に係われば、家庭や婚姻の満足度を高めることができる」と、みな認識している。8割のパパは、育児において、「思いやりの精神が向上し、責任感が強くなった」と認めており、「人の親となることの喜びと誇り」を会得して、自分自身も更に成長し、自信がついたと話す。
「人民網日本語版」 2008年09月09日 |