北京東郊外の燕郊にある百世チベタン・マスティフ園において開催された北京・チベット共催のチベタン・マスティフ交流イベントに、ファンや飼い主たち300人以上が集まった。チベットから来た無償の種犬である「赤谷」は、園内でメスのチベタン・マスティフと交尾を行い、純血種のチベタン・マスティフの子犬が誕生されることが期待されている。「赤谷」は、チベットで生まれ育った純血のチベタン・マスティフで、玉樹チベタン・マスティフ系に属する。京華時報が伝えた。
「赤谷」の飼い主である才旦扎西さんによると、「赤谷」は今年4歳だが、すでに200匹以上の子犬の父親でもある。優良な子犬は1匹200万元で売られるため、「赤谷」の価値は計り知れない。時節的にチベタン・マスティフの繁殖の季節でもあり、「赤谷」を北京に連れてきたのは、飼育経験を交流する目的のほか、純血種のチベタン・マスティフを一匹でも多く残したいと思ったからである。
チベタン・マスティフは中国チベットを原産地とし、伝説上の動物とされるヒマラヤ古髭犬が1千万年以上も前に、高原犬として変わったものだとされている。犬類では、世界で唯一、時間や環境に変化されていない生きた化石といわれている。国家2級保護動物に指定され、国宝級の大型犬で、世界でも希少種の一つとされている。チベタン・マスティフに関する、伝説や言い伝えは非常に多く、チベットの人民にとって、チベタン・マスティフは幸福をもたらす動物とされ、「天狗」「神犬」などと敬愛をこめて呼んでいる。
「人民網日本語版」 2008年09月18日
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