中国の青年で高血圧の人の数がここ数年急速に増加しており、「予備軍」の数も患者数を大きく上回っているという。中新社が伝えた。
上海高血圧研究所の朱鼎良所長によると、中国の現在の高血圧患者は1億8000万人に登るという。またここ数年中国の35歳前後のグループと農村のグループで、高血圧を患う人の数が急激に増加している。不規則な生活や喫煙、飲酒、運動不足といったよくない生活の現状や日増しに速さを増す生活テンポ、様々なストレス、高齢化などがいずれも高血圧患者の増加をもたらす原因となっている。
朱所長によると、中国で人の命を損なう10大要因のうち、高血圧がトップとなっている。患者が増加しているだけでなく、血圧の正常値範囲内で高い数値に偏っている人も急速に増加しているという。朱所長は、こうした高血圧「予備軍」の数は既に患者数を超えて約2億人に達していると述べている。積極的に予防し、早期に診断して治療することが非常に重要だ。
別の高血圧専門家の王継光氏によると、中国は現在急速な発展の時期にあり、都市化が急速に拡大して、20~30歳の若い高血圧患者が増加している。王氏は政府の関連部門が食品加工分野で関連の国家標準を制定し、製品や半製品中の塩や化学調味料の使用量を制限するよう呼びかけている。同時に体育部門がより多くの大衆向けのスポーツ場所を建設して、ニーズを満たすことができるよう希望すると述べている。
「人民網日本語版」2008年9月22日 |