三鹿製育児用粉ミルク事件について、国が派遣した指導グループ事故調査チームの調べで、三鹿集団の主な責任者に対する容疑、並びに中国共産党石家庄市委員会と市政府の担当職員が今回の事件を素早く報告せず、適切な処置を行っていなかったことが明らかになった。
調査によると、石家庄三鹿集団では昨年12月以来、乳児が同社の粉ミルクを飲んで病気になったという消費者からのクレームが相次いだ。同社が行った検査で、今年6月に粉ミルクから非たんぱく質由来の窒素の含有量に異常が見られ、その後、製品中にメラミン混入が発覚した。同社は8月2日、石家庄市政府に報告。昨年12月から今年8月2日の8カ月間、市政府や関係部門に報告せず、積極的な救済措置も採らなかったため、事態のさらなる悪化を招いた。このため同社の主な責任者は犯罪の容疑で身柄を拘束された。
市政府は今年8月2日、同社から粉ミルク問題に関する報告を受けた後、何らかの措置を採ったものの、今月9日になってようやく河北省政府にこの問題を報告。8月2日から9月8日の38日間、石家庄市委員会と市政府は三鹿製粉ミルク問題について、河北省委員会と省政府になんら報告をせず、国務院とその関係部門への報告も怠ったことは、食品安全上の事故報告規定に反する。
「人民網日本語版」 2008年09月23日 |