中国全土を震撼させた粉ミルク事件が起こって以来、粉ミルクや牛乳、アイスクリームなどからも相次ぎ有害物質メラニンが検出されている。「子どもに何を飲ませればいいのか」というのは、小さな子どもを持つ両親の最大の悩み事になっている。「中国新聞網」が伝えた。
浙江省杭州市では、その対策法として、母乳、重湯(粥の上澄み液)、果物をすり潰したものといった、昔からの赤ちゃんの栄養補給法が見直されている。
「毒入り粉ミルク」事件が起こってから、一般市民は母乳育児の重要性を認識し始めた。今回、三鹿製粉ミルク事件が発覚後、杭州でネット調査が行われ、「若いパパママは母乳育児をどれくらい続けられるか」「断乳後はどのメーカーの粉ミルクを選択するか」という2つだけの問題に対し、数日間で、1千人以上もの意見が交わされた。結果、「母乳育児の期間」に対し、ネットユーザーの半数近くが「半年」、3割近くが「半年以上1年未満」と答えた。
この現象は「毒入り粉ミルク」事件発生以前の状況と大きく異なっている。昨年、国際母乳連盟が「母乳の日」に全国的な調査を行ったところ、50%以上の保護者が出生直後から赤ちゃんに粉ミルクのみを与える育児方法を採用していた。
|