中国の「オンラインショップオーナー」の典型は、北京・上海・広州・深センなどの大都市に住む学生、あるいは兼業ホワイトカラーであり、年齢は25~30歳、昼夜逆転で商売に専念しているものの、毎月の収入はわずか800元から1500元という。「北京晨報」が伝えた。
これはインターネット調査会社である北京正望咨詢有限公司が6日発表した調査結果に基づくもの。オンラインショップオーナーの収入状況に関する詳細なデータとしては中国初となる。調査の結果、これまでの中国での10年ほどにわたるインターネット普及の結果、インターネット販売がひとつの業種として定着したことがうかがえる。
同報告によると、現在中国では少なくとも42万人がオンラインショップオーナーとして事業を展開している。うち38万人が「淘宝網」に出店しており、そのほか「易趣網」「拍拍網」などのショッピングサイトに出店しているオーナーもいる。全オーナーの平均月収は2080元で、この数字は既に多くの都市の平均給与水準を上回っている。同報告はさらに、オーナーの4分の1が学生・新卒者・失業者・求職者・無職者などのいわば「社会的弱者」で構成されているとしている。
ただ報告によると、オンラインショップオーナーの収入状況には大きな差異がみられる。今回の調査にあたった北京正望咨詢有限公司の担当者によると、オーナーのわずか2%がオンラインショップ全売り上げの4割を握っている一方、9割近くを占める小規模オーナーの売上額は約3割にとどまっている。また収入状況をみると、月収が800元から1500元のオーナーは全体の4割を占め、多くのオーナーが希望する月収6千元には遠く及ばない。実際に月収6千元を実現しているオーナーは全体のわずか1.3%にすぎない。
「人民網日本語版」 2008年10月08日 |