カナダ・オンタリオ州マックマスター大学(McMaster University)の研究結果によると、ウエストとヒップの割合(W/H比)から見ると、中国人の体型は極めて良く、W/H比も理想的という。「青年参考」が伝えた。
カナダ「ホームヘルス」紙によると、W/H比とは、ウエストサイズをヒップサイズで割った値を指す。この数値が小さいほど健康度が高く、心臓病のリスク判定に最良の方法という。ウエスト周りが大きいのは、腹部に脂肪が蓄積されている証拠で、危険サインだ。一方、ヒップ周りが大きい人は、下半身の筋肉が発達しており、健康に有益といえる。
マックマスター大学で今回の研究を行った博士によると、研究スタッフは52カ国2万7098人分のデータを収集したという。中国人のW/H比の平均値は0.88で、データ収集対象者のうち最も健康だった。地域別にW/H比を見ると、東南アジア人0.89、北米人0.90、アフリカ人0.92、中東人0.93、南米0.94だった。
体脂肪の分布状態は極めて重要だと研究家は指摘する。全身がっしり体型の人は相対的に健康と言え、手足は細いがお腹がぽっこり出た人は最も危険だ。血管、コレステロール、動脈硬化に対する影響を見ると、お腹周りの脂肪蓄積は、太もも・臀部についた脂肪の弊害より大きい。お腹周りの脂肪は、インシュリンの分泌システムを狂わせ、様々なホルモンの過多分泌を引き起こす可能性があり、それによって糖尿病、高血圧、高血脂、脂肪肝などの疾病を招く恐れがある。 W/H比は女性0.85以下、男性0.9以下なら健康な範囲に入る。研究家は、脂肪を減らす最も効果的な方法は運動で、同時に下半身の筋肉アップに努めるよう勧めている。食事制限はW/H比改善のための有効な方法とはいえない。
「人民網日本語版」 2008年10月09日 |