18日に開かれた清華大学エイズ科学大会によると、中国のHIV(エイズウイルス)感染者のうち女性が占める割合はここ10年間で7.1%から35%と約5倍に増加した。そのうち9割近くは出産適齢期の女性だ。感染者の男女比は10年前の13:1から1.9:1に縮まった。
清華大学エイズ研究センターは雲南疾病制御センターの陸林氏の率いるチームと協力し、320万個の血液サンプルを分析し、以上の結論を得た。調査結果は科学誌「ネーチャー」の10月号に発表された。
研究によると、雲南省では、薬物利用によるHIV感染者の割合が1989年の100%から2006年の40%に低下した。一方、性行為を通じた感染は37.5%に急増。専門家によると、エイズは過去には、感染の危険性の高い特定グループ内で集中的に広がる病気だった。だが現在は、性的接触を介した感染が急速に広がっており、特定のグループからより広範な人々へと感染者が拡大する傾向にある。この傾向は、HIV感染率の急速な上昇をもたらしている。研究ではさらに、1989年から2003年まではゆっくりと増加していた雲南省のエイズ患者が、2004年から急速に増加し始めたことがわかった。2004年に新たに報告されたエイズ発症例は、それまでの過去16年の総和に匹敵する1万3486例に及んだ。
「人民網日本語版」2008年10月21日 |