厳しい就職難を受けて、大学生カップルの一部には、片方を置き去りにしないため、ペアでの就職活動を試みるカップルが現れている。「北方新報」が伝えた。
内蒙古人材交流サービスセンターが18日に開催した「2008年全国大卒者就職月・内蒙古大卒者就職フェア」では、就職活動を共に行う何組かのカップルが人目を引いていた。席を取ったり履歴書を出したりするのをガールフレンドのために手伝う男子生徒や、交際相手を面接で推薦するカップルなどが見られた。一部の大学生カップルは、「卒業と同時に失業・失恋」という危機を逃れるため、求職や面接も一緒に行い、同じ会社に入ってずっと支えあっていく道を模索している。
内蒙古科技大学4年生の陳さんは、いくつかの会社から声がかかったものの、ガールフレンドの求職がうまくいかないので、二人の履歴書を一つに装丁して出願するという戦法に出ている。雇われるときも二人一緒、拒否されるときも二人一緒だ。
ある保護者はこれに対し、はっきりと反対を唱えている。呼和浩特(フフホト)市新城区の王さんは、有名大学を卒業した息子が、交際相手とペアで就職活動をしているため、ふさわしい仕事がなかなか見つからないと不満をもらす。
内蒙古社会科学院社会学研究所の陳紅艶所長はこれについて、大卒者は自分の長所をいかして求職するべきで、「進むときも退くときも一緒」というような考えに固執すべきではないと注意を促す。ペアでの就職を求職条件に加えることで二人とも就職チャンスを逃すようなことは避けなければならない。陳所長は、「就職希望者は身軽な一人身で勝負し、自分の将来には自分で責任を持つことが大切だ。そうすることが愛情に責任を持つことでもある」と呼びかけている。
「人民網日本語版」2008年10月22日 |