▽自転車に乗ることがヘルシー・エコなライフスタイルに

しかし今では、生活水準の指標は自転車が対象ではなくなり、住宅やマイカーに取って代わった。増え続ける一方のマイカーで都市の交通は渋滞し、環境が悪化、加えて石油などの資源の不足問題などから、自転車が再度脚光を浴びている。

今や北京市内では自転車レンタルステーションを見掛けることも珍しくない。地下鉄宣武門駅の自転車レンタルステーションの李さんによると、現在ではクルマが多すぎで、どこも渋滞ばかり。大気汚染もひどくなる一方で、自転車の利用を呼びかけるべきだという。

北京市内では最近、季節にかかわらず、自転車に乗って通勤する人は少なくない。「交通機関はどこもいっぱい。職場が自宅からそれほど離れていなければ、自転車で通勤するほうが速いし、環境にも優しいですよ」。市内でよく自転車通勤するという華迪さんは語っている。

上海のある企業で営業を担当する王偉さんも、よく自転車通勤するという。王さんが購入したのは1台の折り畳み自転車で、毎日約30分かけて通勤する。王さんいわく、王さんの折り畳み自転車は通勤のほかレクリエーションにも使え、便利で楽だという。「自転車に乗ることは、今や時代の最先端ですよ」。

「人民網日本語版」 2008年10月27日