天津市婦女連合会と天津市家庭教育研究会がこのほど天津市内9区・県の1054家庭を対象に行ったアンケート調査によると、自身のことを「親として失格」と考えている父母が7割近くに達した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
今回の調査では、68.1%の回答者が自身を「親として失格」と答えているほか、「自分は親としての資質がない」と答えた回答者も1.1%いた。一方で自身のことを「親として成功している」、「親に向いている」と回答したのはそれぞれ、わずか2.1%、3.9%にすぎなかった。また、24.9%の回答者は、「答えられない」とした。
今回の調査に参加した天津市家庭教育研究会の関穎・副会長によると、父母の間では自身が「親」としての責任をほとんど果たしていないとの認識が一般的であり、このような結果は、父母が親としての責任を履行することや、家庭内教育を行う上でさまざまな問題が出現すること、さらには挫折に遭遇していることと、密接な関係があるという。
「子供には失敗を許さない親御さんがいます。失敗を恥ととらえている。子供が失敗すれば親の失敗となる。これが今どきの親御さん達の一般的な心境です」同副会長は述べている。
関副会長によると、多くの親たちは自身の評価に消極的で、子供の教育での自身の立場を誤って受け止め、子供に対して誤解をしている親がきわめて多いという。実際のところは絶対的多数の子供たちは健康に成長しており、成長の過程で問題が生まれるのは避けられない。このことで親が自身を「失格」と思うのは、子供の教育にとって何の役にも立たない。父母にとって必要なのは自信であり、自身の教育資質を高めるための努力だと関副会長は述べている。
「人民網日本語版」2008年10月28日 |