中国の自動車衝突安全性試験(C-NCAP)を管轄する中国汽車(自動車)技術研究センターはこのほど行った発表会で、児童の乗車時における安全性テストの評価基準が早ければ2010年にC-NCAPに組み込まれることを明らかにした。児童の安全性に対する社会的な注目を喚起するのが狙いだ。「広州日報」が伝えた。
児童の乗車時における安全性の問題は、国内・海外の安全部門から大変重視されているが、中国市場を眺めると、親たちが子供の安全を重視しているかどうか疑問だ。ある調査では、回答者の8割以上が「児童の乗車時における安全性をそれほど重視していない」と答えたという。
同調査によると、自動車所有者の83.3%が「チャイルドシートを装着していない」と回答し、「装着している」としたのはわずか16.7%だった。また「児童の乗車時における安全性についての知識があるか」との質問に「ある」と答えたのはわずか8.3%で、91.7%が「少しある」「よくわからない」などと答えた。ここから児童の乗車時の安全性を軽視する傾向がうかがえる。
また同調査で「普段の走行中、子供がいたとしたらどこに座らせるか」を尋ねたたところ、91.7%が「助手席」と答え、うち66.7%は「子供一人で座らせる」と回答した。だが後列に装着したチャイルドシートに座るのが児童にとっては最も安全だ。
「人民網日本語版」2008年10月28日 |