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四川の古路村小学校 断崖絶壁に作られた通学路
発信時間: 2008-10-29 | チャイナネット


古路村にある古路村小学校には、申其軍さんという教員がいる。申さんは代用教員にもかかわらず、26年間この小学校を見守ってきた。漢源県教育局はかつて何人も教師を派遣したが、古路村の地理的条件の悪さのために、最後まで残った教師は一人もおらず、そのため中学校卒業の申さんが、代用教員としてこの小学校を支えてきた。漢源県教育局は申さんを正式な教員に昇格させようとしたが、申さんが中卒のためにそれもかなわず、ただ待遇を上げることだけが考慮された。

子供たちはボランティアが贈ってくれた制服を着てとてもうれしそうだ


申先生の教え子の中で、2人の学生が大学に進学した。「私は中卒の教育レベルで、大学に進学できるような学生を育成できるはずがありません。全て他の先生方のおかげです」と申さん言い、大学生を出した栄誉を求めることはない。「長い間、教師をしていて、心残りは多いが誇ることはほとんどない」という申さんは、心配そうにこう話す。「自分のレベルが外のリズムに追いつけなくなっています。大渡河峡谷の魂といわれる古路村小学校の子供たちも、この場所から次々と離れていくでしょう」

「チャイナネット」2008年10月29日

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