北京大卒者就職指導センターは29日午前、北京師範大学・北京印刷学院・北京大学・北京第二外国語学院・中央戯劇学院など70校余りの就職指導センターに、大学生向けの職業適性測定システムと心理健康測定システムを提供した。在校生は今後2年間、これらのシステムを無料で使用できる。「北京晩報」が伝えた。
中国都市の失業登録者のうち、35歳以下の若者は70%を占める。80年代生まれの大卒者は現在、年間300~400万人の規模で就職市場に流れ込んでいる。各学校の募集する学生数の統計から予測すると、高校以上の学歴を持つ労働者は今後、労働力市場の主体となっていく見込みだ。さらに2011年には、大学新卒者の人数がピークの約758万人に達するとされる。大学生の就職困難が緩和されることは今後しばらくはないとみられる。
調査によると、学生の採用にあたって雇用者が最も重視するポイントは順に、(1)専門的な知識と技術(2)仕事への勤勉さ(3)学習意欲と柔軟さ(4)交流と協調の能力(5)基本的な問題解決能力――だった。ある専門家は、中国の大学生の就職を困難にしている最大の障害は、▽仕事への態度▽仕事への勤勉さ▽職業モラル▽人間関係の処理――などの「非認知的能力」が欠けていることだと指摘している。
「人民網日本語版」2008年10月31日 |