金融街のある企業に勤めるヘレンさんは、最近あることにはまっている。それは、自分のブログで悩みを打ち明け、ネット仲間が返信してくれる同情や励ましの言葉、他人の「もっと大きな悩み」を見て、ウップンを晴らすのだ。同僚や友だちにもこのストレス解消法を伝授し、かなりの好評を得ているそうだ。「千竜網」が伝えた。
ヘレンさんはあるウェブサイトが主催する、亜都(YADU)社協賛の「悩みさらし大賞」というイベントに参加する予定だ。主催者側は、ネットユーザーが仕事上や生活上の悩み、心の中につもった不愉快なことをブログにさらけ出すことで、ストレス解消してもらいたいと考えている。とりわけヘレンさんのように大きな仕事のプレッシャーを抱え、生活のリズムが速いOLにとって、こういったストレス解消法は実に有効だ。
80年代、時代の先を行く若者が「むしゃくしゃしてんだ!僕に構うな!」「金がない!僕を好きとは言わないで!」といったメッセージをTシャツにプリントし、街中を誇らしげに歩く姿が見られたが、こういったことも若者が自分の感情をあらわにする一つの方法だったのだろう。一方、インターネット、特にブログや掲示板の発展に伴い、若者が声を発することができる場がより多彩になってきた。数多くのネットユーザーが自分の給料や株のことなど形あるものを公開した後、プライベートな恋心や秘密を打ち明け始める。この「晒(中国で流行しているネット用語)」文化の流行の背景には現代人のストレス解消への渇望があると専門家は話す。
海外でも、心の中を「さらす(晒)」ことで、ストレスを解消しようとする動きが盛んになっている。米国心理協会が最も薦めるストレス解消法とは、「悩みを書き出す」こと。米国のホワイトカラーがよく使う方法だという。人気歌手の孫燕姿(スン・イェンツー)もプライベートな悩みをブログに書き込んでストレスを解消しているという。悩みをさらすことに国境はなく、有名人にも一般市民にも適用できるストレス解消法だといえる。(編集KA)
「人民網日本語版」2008年10月31日 |