11月11日の「シングルデー」とは、1990年代に大学生たちの間で誕生した、独身者のための記念日だ。シングルデーの誕生以来、今までは平凡な一日だった11月11日が特別な日となりつつある。毎年この日、若者たちは様々な方法でシングル生活から抜け出そうと行動を起こし始める。

　「シングルですか？」と聞き、相手がうなずくのを見ると、女性は「追愛宝典」というタイトルの赤い本を手渡した。

　11日午前、地下鉄1号線の四恵駅から国貿駅までの区間で、数名の女性が地下鉄内でシングルを脱する生活のコツが書かれた本「追愛宝典」を配布した。本の内容は、公共交通の中でどのように相手を見つけるかがメインで、どのように話しかけるか、どのように連絡先を聞くかなどのテクニックが載っているという。
本を配る女性に聞くと、彼女たちは結婚・恋愛サイト「世紀佳縁」のスタッフだという。「毎日、私たちは公共交通の中で多くの時間を『浪費』しています。もし相手が見つかれば、チャンスを掴むべき。もし地下鉄で相手にめぐり合うことができれば、ロマンティックじゃないですか」と話す。
　「人民網日本語版」 2008年11月12日