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水害・干害による損失、各種自然災害の60%
発信時間: 2008-11-12 | チャイナネット

中国水利部の陳雷・部長は10日、「第2回中国スイス洪水防止災害減少フォーラム」に出席し、「中国の洪水防止・干害対策・災害減少」と題したスピーチを行った。陳部長はこの中で、「中国では水害や干害が頻繁に起き、その被害はとても大きくなっている。水害と干害は、中華民族の抱える大きな問題のひとつだ」と指摘した。統計によると、水害や干害による直接的な経済損失は、各種の自然災害による直接的経済損失の60%前後を占めている。「中国新聞網」が伝えた。

陳部長はまず、洪水防止や干害対策を含む中国の災害減少活動について簡単に説明した。中国の地勢は「西高東低」を呈し、東西と南北でその地理的条件は大きく違う。中国の河川は全長42万キロに達し、流域面積100平方キロを超える河川は5万本余りある。そのうち長江・黄河・淮河・海河・珠江・松花江・遼河は「七大江河」として知られている。

中国の水資源の総量は2兆8千億立方メートルに達する。だが1人当たりでは平均2220立方メートルに過ぎず、世界平均の約4分の1しかない。季節風の影響を受けるため、中国の降水量には時期と地方で大きな偏りがある。水資源は、南に多く北に少なく、東に多く西に少ない。年間平均降水量は東中国海沿岸と西南部で2000ミリ以上ある一方、黄河流域以北の地域では400~600ミリに過ぎず、北西地域西部では200ミリに満たない。

中国の大部分の地域では、一年の降水量の多くが6~9月に集中している。また降水量の多い年と少ない年の間には2~8倍の差がある。数年連続で降水量が多い年が続いたり、数年連続で少ない年が続いたりすることもしばしばある。

陳部長は、「水資源のこのような特殊性によって、中国では水害・干害が頻繁に起き、その被害はとても大きくなっている。水害と干害は、中華民族の抱える大きな問題のひとつだ。洪水防止・干害対策・災害減少は中国水利部門の果たすべき重要な役割だ」と述べた。

「人民網日本語版」2008年11月12日

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