他人の身分証を偽造して500枚余りの五輪チケットを購入し、高値で転売していた事件で、北京市西城裁判所はこのほど、この北京最大の五輪チケット転売案件に対し、不法経営の罪で容疑者2人にそれぞれ懲役2年半と1年半、それに罰金44万7千元の判決を下した。「新京報」が伝えた。
裁判所の資料によると、この事件の主謀者は何某(41歳)、修士課程卒。何容疑者は昨年3月、五輪チケット数百枚を職員と顧客に送るという広州市の弁護士事務所と、チケット取得の代行料として、競技チケットの売上金50%、開閉幕式チケットの60%を報酬とする約束を交わし、最終的に64万元を受け取った。その後、何容疑者は似たような手口で、北京のある空調販売企業などに五輪チケットを売る約束をし、4万元の手付金を受け取った。
ネット上でチケットを予約するのに必要な大量の身分証を得るため、何容疑者は友人の付容疑者を通じて請負事業に身分証が必要だと偽り、某建設会社から500人分の身分証コピーを騙し取った。さらに他のルートを通じて2千人余りの身分証の情報を集めて、銀行で920の口座を開設、あるコンピュータ学校の校長を通じて学生十数人にネットカフェでチケットの申し込みをさせ、本人は現場で「指揮」を執っていた。最終的に約54万元相当の五輪チケットを予約でき、そのうちの約23万元分を支払い、527枚のチケットを購入したという。
何容疑者が銀行でチケットを引き換える際に係員が異常を発見、警察当局が何容疑者と共犯の付容疑者の2人を逮捕した。
「人民網日本語版」2008年11月16日 |