ある家事代行企業が今月26日から、インターネット上で「パートタイム夫」派遣サービスの広告を打ち出している。同社社長の男性・朱さんによると、「パートタイム夫」は、主に独身女性あるいは夫が出張中の女性を助け、体力や技術が必要な家庭内の労働を引き受ける。たとえば重い物の移動や、家具の据え付け・運び出し、照明器具の取り替えなどだ。朱さんいわく、現在、大都市では独身女性が増加傾向にあり、家事をする際に女性の力ではどうにもならない事も多いため、このビジネスを思いついたという。同社には20代から30代の若い男性が5~6人待機している。「京華時報」が伝えた。
しかし、この「パートタイム夫」という呼び名について、独身女性の高さんは抵抗感を感じるという。高さんいわく、たとえば会社の同僚に、「パートタイムの家政人を呼んだ」と言えば何事もないが、「パートタイム夫」を自宅に呼んだと同僚に告げれば怪しまれる。「この名前はあまりに曖昧だ」と高さんは語る。
これに対して朱さんは、「パートタイム夫」という名前について、同社の業務に対する位置づけは明確であり、サポートを必要とする単身女性に必要なサービスを提供するという意味だという。同社の提供するサービスは家庭内で夫がするものなので、この「パートタイム夫」という名を付けたというのだ。朱さんによると、このようなサービスはすでにアルゼンチンやロシアのモスクワなどでは成熟したビジネスとして人気を集めており、中国でも徐々に受け入れられていくことを期待しているという。
同社の「パートタイム夫」の利用料は1時間あたり50元、一方で一般的な家政人派遣企業のパートタイマーの利用料は同15元前後だ。もっともこのようなパートタイマーのほとんどは女性であり、体力労働や照明器具の取り替えなどの技術的労働はなかなか依頼できないのが実情となっている。
「人民網日本語版」2008年12月01日 |