もうすぐ社会に巣立つ2009年卒業生の就業内訳はどのようになっているのだろうか?自主創業も可能性ある道のひとつだ。各地方政府はそのような中で、融資、開業、税収、創業トレーニング、創業指導など様々な分野における優待措置を続々と打ち出し、大学生の創業を奨励している。「中国青年報」が伝えた。
しかし、大学生の創業の成功率は決して高くないことは、避けて通ることができない現実だ。市場調査会社の零点公司が2007年に実施した調査によると、大学生の創業の成功率はわずか0.01%と、ほぼゼロに等しい。上海市大学生科技創業基金会の統計データによると、同基金会が2006年から投資を行った大学生企業2万9300社のうち、販売収入と利潤が安定しており、ある程度発展の見込みがある企業は約50社だった。ただし、これら企業と、社会のベンチャー投資や産業資本の標準との格差は、まだかなり大きいのが現状だ。
学校から巣立ったばかりの、経験もお金もない2009年卒業生にとって、創業は口で言うほど決して容易ではない。麦可思(Mycos)信息管理咨詢公司(麦可思公司)が2007年大学卒業生の創業状況について実施した調査によると、大学生の自主創業における主要な問題点として、「資金不足(31%)」、「市場開拓難(25%)」、「企業管理経験不足」(20%)、「低い技術レベル」(8%)、「プロジェクト論証能力の不足」(4%)などが挙がった。
大陸部大学生に対する麦可思公司の調査によって、大学生が創業する際にまず検討対象となるのは、「小売業」が最も多く、伝統的な業界がそれに続くことが明らかになった。2007年大学卒業生の自主創業で集中した業界トップ3は順に、「小売業(19.2%)」、文化スポーツ教育・娯楽業(13.6%)」、「製造業(10.1%)」。一方、金融、保険、法律業、IT業の割合は、合計11%にも達しなかった。
「人民網日本語版」2008年12月4日 |