江蘇省無錫市の老年大学には現在、6人の外国人学生が通っている。同大学の花鳥画教室をのぞけば、画仙紙を広げ、毛筆を握り、菊の花びらを一枚一枚描いている彼らの姿が見られるだろう。無錫市老年大学はここ2年、徐々に国際化を進めてきた。特色あふれる同校の課程は、無錫市に住む多くの外国人を引き付けている。地元紙「江南晩報」が伝えた。
老年大学の方沛倫学長によると、5学部69専攻が設置されている。年齢の高い外国人が通訳を連れて学びに来ることも多い。同校に設置された書画・古琴・太極拳・中国医学などの専攻は、中国伝統文化を愛する外国籍の中高年者を引き付けている。昨年9月、無錫で仕事をするベルギー人夫婦が老年大学を訪れ、中国画のコースに参加した。二人は、中国画の基本技術をわずか一学期でマスター。彼らの作品は友人の間で評判となった。この夫婦はその後、ドイツ人・フランス人・オーストラリア人など老年大学で学びたいという5人の女性を連れてきたという。老年大学はここ2年余りで、10カ国以上・30人余りの外国人を学生として受け入れてきた。
無錫市老年大学の運営モデルは海外からも注目を受けている。デンマークの姉妹都市は07年5月から今年4月にかけ3回の友好代表団を老年大学に派遣し、授業の様子を視察し、高齢の学生らと座談会を開き、同校の運営モデルを学んで帰って行った。デンマークにはすでに、これを参考にした中国式の老年大学が設立されているという。
「人民網日本語版」2008年12月9日 |