|
就職説明会の会場前にできた大学生の行列 |
上海で13日に行われた就職説明会では、開場3時間前の朝6時、空がようやく明るくなる前から、多くの大学生が長い列をつくっていた。東方早報が伝えた。
今回の就職説明会は、中国人材資源サービスの「上海外服」が上海西南地区の5大学(上海交通大学、華東理工大学、華東師範大学、華東政法大学、東華大学)と共同で開催したもの。東華大学の体育館で行われた。全国各地から就職活動中の学生が集まり、入場者数は数万人となった。上海西南地区の5大学に在籍する学部生と大学院生だけでも3万人以上にのぼった。
今回の就職説明会は従来と比べて▽総体的な求人数▽文系学生に対する求人数▽外資系企業や大型国有企業の求人数??の減少といった3大現象が見られた。
(1)外資系企業や大型国営企業の求人数の減少
上海における2009年度の大卒生は、今年より9千人多く、15万人を突破する。また、世界金融危機も重なり、就職が更に難しくなっている。
上海外服求人派遣部の関係責任者によると、今回の就職説明会では大卒生の人気就職先であった外資系企業や大型国営企業の参加数および全体の求人数がともに、昨年より減少気味だ。
就職活動中の大学生の中には、就職先や希望給与を下げる人もいる。中には、給与ゼロでもいいという人さえいる。西北政法学院に在籍する李連軍君は「生活できるだけの給与があればいい。とりあえず、どこでもいいから就職しないとね」と述べている。