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中国社会科学院:大卒者の失業率が12%超、150万人が就職難
発信時間: 2008-12-16 | チャイナネット

2009年『社会青書』の発表会と中国社会情勢の報告会が15日に行われた。中国社会科学院の専門家によると、大卒者の失業率は登記されている失業率の3倍の12%で、2008年に大学を卒業した学生は約580万人だが、年末までに約150万人が仕事を見つけられない可能性があると話す。

 

今年の就職は穏やか、今後は厳しい

「報告内容」2009年の経済成長率は、2008年より低い8%から9%と予測されており、就業数も減少する見通しだ。また金融危機で中国の輸出率も下がり、外国貿易の輸出率が1%変動すれば、18万人から20万人の求職者に影響を及ぼす。

「解説」中国社会科学院・社会学研究所の陳光金副所長:2008年の就業状況は平穏だった。予測によると全国では毎年、約2000万人が職を求めており、GDPの成長率が約9%として計算すると、毎年、最多で約1200万の人が就職できるが、800万人以上が仕事を見つけられず、この状況は21世紀の中ごろまでに続くだろう。

 

大卒者の失業率は12%超、人気学科の失業者が最多

「報告内容」大卒者の就業率が低い専攻は、芸術、生命科学、医学、生物学、農業。人気のある会計学や英語、法学、工商管理、電子情報工程などの就職率は90%以上だが、失業者数も大卒総失業者の3割を占める6万7000人に上っている。

「解説」中国社会科学院・社会学研究所の李培林所長:大学によって就職率は違う。21 世紀に 100 校の重点大学 と重点学科を認定し、世界に通用する一流大学を建設することを目指す「211プロジェクト」の対象になっている大学の卒業生の就業率は約88%と高い。これ以外の大学の卒業生の就職率は約59%で、職業訓練学校と高等専門学校は約43%。人気のある学科を卒業した人の失業率が高いのは、卒業生数が多いためだ。

 

大卒で最高月給は、フランス語専攻の4783元。普通の学部卒の2倍にあたる。高給のトップ10のうち、英語以外の外国語専攻がトップ3に入り、電子情報学科も3つを占めた。給料が最も低いワースト10の月給は1500元から1900元だった。

「チャイナネット」2008年12月16日

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