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「社会青書」予測:中国の就業難、09年さらに加速
発信時間: 2008-12-16 | チャイナネット

中国社会科学院は15日、2009年「社会青書」を発表した。同時に「中国社会情勢報告会」を開催し、国内の社会情勢に関する解説と注目すべき2009年の社会動向予測を行った。専門家はこの中で、大学卒業生の失業率は、登録失業率の約3倍にあたる12%を上回ると指摘した。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。

▽財政収入の増加幅急落、社会保障に大きく影響

[報告内容]財政収入の増加幅は今年、大きく落ち込んだ。1月から9月までの全国財政収入累計は、前年同期比25.8%増の4兆8946億8600万元。年間財政収入は、前年比17%増の6兆元を突破すると予想されるが、2007年の年間財政収入の増加幅32.4%と比べると、明らかに反落する見通し。

[解説]社会科学院社会学所の李培林・所長による解説は以下の通り。

今回の国際金融危機が財政収入に及ぼした影響はかなり大きい。今年来、特に10月以降、全国の財政収入はマイナス成長となり、上海など一部都市ではその傾向が著しかった。財政収入の多くが、社会保障に充当されているのが現状だ。このため、財政収入の減少が社会保障に及ぼす影響はかなり深刻と見られる。しかし、社会保障は必要欠くべからざるものだ。政府は内需促進などの措置を講じて経済成長を支え、社会保障費への財政投入を保障しなければならない。

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