上海市第13期人民代表大会常務委員会第8回会議はこのほど、「上海市ボランティアサービス条例(草案)」を審議した。上海市民政局の馬伊里・局長によると、同条例を制定する目的の一つは、2010年上海万博でのボランティア活動を法律面から支援することだ。
関連部門によると、上海万博の展示者を200カ国・組織とし参観者を延べ7千万人として計算すれば、上海万博で必要となるボランティアは1日あたり延べ1万人に達することになる。
上海市は立法作業を通じてボランティアの権利と義務を明確化する構えだ。このうちボランティアの権利としては、▽自らの希望・時間・能力に基づいてボランティア活動を選ぶ権利▽担当する活動にかかわる情報提供や訓練を受ける権利▽必要となる待遇や保障を受ける権利▽ボランティア活動の組織者に対して意見や提案を行う権利----などが挙げられる。ボランティアの義務としては、▽ボランティア組織者の指導や手配を受け入れ、やるべきことをやり、自らの任務を全うする義務▽ボランティア対象者の希望・人格・プライベートを尊重する義務▽ボランティア活動中に得られた情報のうち法律的に保護を受けた情報をもらさない義務▽ボランティア活動を続けられなくなった際にボランティア組織者に事前通告する義務----などが挙げられた。
「人民網日本語版」2008年12月26日 |