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「辛ラーメン」「電気のこぎり」 就職難から生まれた流行語
発信時間: 2009-01-06 | チャイナネット

「年末までに就職が決まらなければ、年明けの状況はもっと難しくなる」。大学のBBSへのこんな書き込みを見ると、天津南開大学中国語学科に通う大学4年の劉さんは不安でたまらなくなる。「中国青年報」が伝えた。

劉さんが属するのは優秀者の集まる特別クラスだ。このクラスでは例年のこの時期、大学院への推薦入学や新たな就職先をほとんどの学生が決めており、進路の決まっていないのは3、4人に過ぎなかった。だが今年のクラスメート50人のうち、大学院への推薦や入試の道を選んだ約8割のほか、就職先との契約を実現したのは1人だけ。大学院推薦の機会を放棄した劉さんは自分の選択をとても後悔しているという。

就職難に直面しているのは、「卒業は楽だが就職は難しい」と言われてきた中国語学科の学生だけではない。人気専攻の卒業生も同様の困難を経験している。

中国人力資源社会保障部就職促進司の于法鳴・司長によると、中国労働市場の供給過多問題は09年にさらに悪化し、就職の手配が必要な労働者の数は2400万人に達する見込みだ。そのうち、09年の一般大学卒業者の規模は611万人に達する。過去の卒業生の未就職者を合わせれば、700万人以上の大卒者の就職問題を解決する必要がある。

「統計データによると、企業の求人数は08年3月から低迷を続けている」。中華英才網人材研究センターの欧陽暉・総監によると、金融とかかわりのある不動産や保険、貿易、物流、コンピューター、ネットワーク設備などの分野での求人数低下が最もはっきりしている。

求職をテーマとしたBBSでは、たくさんの面接を経験した面接のベテランが「面覇」(カップめんの商品名)と呼ばれるなど、求職にかかわるネット流行語が生まれている。このほかに代表的なのは、「辛ラーメン」(履歴書を送っても便りのない学生が企業を一社ずつまわって辛い思いをしながら面接の機会を得ること)、「覇王面」(面接通知が来ないのに無理やり会社に押しかけて面接の機会を得ようとする学生)、「電気のこぎり」(会社の人事部が求職者に電話で断りを入れること。電気のこぎりを指す「電鋸」が「電拒」と同音であることから)など。自嘲気味のこれらの言葉にも、「どうしようもない」という学生らの気持ちが表れているようだ。

「人民網日本語版」2009年1月6日

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