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「除夜の宴は何処で」一人っ子夫婦、苦渋の選択
発信時間: 2009-01-12 | チャイナネット

除夜(大晦日の夜)には、一族が家に集まり「年夜飯」(除夜の盛大な食事会)の食卓を囲むのが習わしだが、1980年代生まれの若夫婦にとって、どちらの実家で過ごすかは、頭の痛い問題だ。「新晩報」が伝えた。

北京で働くハルビン出身の高氏は、北京人の奥さんと昨年結婚した。彼にとって大きな悩みの種は、夫婦揃ってハルビンに帰り正月を迎えると、北京の義父母が寂しい思いをすることだ。奥さんは、「まず北京で新年を祝ってから、ハルビンに帰りましょう。そうすれば私の両親と除夜を過ごすことができるし、年末の帰省ラッシュを避けることもできるわ」と高氏に提案した。年末にハルビンに帰るべく、高氏は奥さんが思い直すよう、ここ数日繰り返し説得を続けた。奥さんは、高氏と一緒にハルビンに帰り新年を迎えることに同意せざるをえなかった。

高氏はこの問題について、次のように語る。

これまでの習慣から、男性の実家で新年を祝うのが当たり前だと誰もが思っています。僕達のような『420ファミリー』(夫婦の両親計4人、夫婦2人、子供なし)や、『421ファミリー』(夫婦の両親計4人、夫婦2人、子供1人)は、似たような問題を抱えています。1980年代生まれの一人っ子は、両親の寵愛を一身に受けて育ったため、結婚して家庭を持った後は、両方の両親を同じように大切にしなければなりません。「どちらの両親の家で新年を祝うか」という問題を、上手に解決できなければ、一方の両親やパートナーの心を傷つけてしまいます。

ハルビンに住む李氏は昨年、娘さんを嫁に出した。李氏は、娘婿の両親を家に迎え、皆で一緒に新年を迎えることに決めた。そうすれば、若夫婦は新年をどこで祝うかという問題から解放される。李氏は、「最近の若夫婦の多くはともに一人っ子です。彼らの悩みは痛いほど良く分かります」とコメントしている。

「人民網日本語版」2009年01月12日

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