湖北省武漢市青山区委員会宣伝部の周さんはこの2日間、所属機関にある100台のレンタル自転車から1台を無料で借り、それに乗って外回りの仕事に出かけることができ、とても便利だったという。このように武漢市では現在、自転車の無料レンタルが行われている。身分証明書があればレンタル証を作成してもらい、自転車を借りることができる。これは政府機関の幹部だけに与えられた特権ではなく、一般市民も同じように無料レンタルを利用することができる。
武漢市は都市部の面積が広く、自転車通勤する人はそれほど多くない。だが近場の外回りの仕事に行くには、やはり自転車での移動が便利だということで、昨年11月中旬以降、青山区では自転車の貸出所が相次いで設置され、約1千台が貸し出されることになり、市民約1800人がレンタル証を作った。今年はさらに区内全域をカバーするように38カ所を設置する予定で、各貸出所は自転車で10分ほどの間隔になるという。市民は都合のよい貸出所で自転車を借りたり、返却したりすることが可能だ。
ある関係者によると、市民100人に自転車1台の割合で計算し、今年同区では新たにレンタル自転車を5千台増やす計画で、これにより同区の市民50万人に基本的にレンタル自転車が行き渡ることになるという。こうした動きは武漢市全体に波及しつつあり、同市では年内に3万台の無料レンタル自転車が投入され、1千カ所以上の貸出所が設置される計画だ。
無料レンタル自転車のプランは市場主導で生まれたものであり、政府の一方的な措置ではない。この事業に投資する人は、自転車、貸出所、駐輪場を広告媒体ととらえ、ここから利益を得ている。現在、青山区の駐輪場にはそれぞれ2人ずつ警備員が配置され、自転車置き場の管理や自転車の手入れなどを行っている。予定された駐輪場の設置がすべて完了すれば、ここが新たな雇用先となる。
「人民網日本語版」2009年1月19日 |