四川省綿陽市で開かれた「北川新県城および北川・山東工業パーク全体計画方案」の報告会で、国務院が北川県の新県城(県人民政府の所在地)を安昌鎮の東とするプランを認可したことが明らかになった。すでに震災後の再建の全体計画もまとまり、09年2月末までには新県城の建設に取り掛かる予定だ。新県城の地名はとりあえず「永昌鎮」に決まった。
北川県の新県城は安昌鎮から東へ約2キロ先の広さ約8平方キロの場所が選定され、これまでの県城からは約23キロ離れている。新県城から4千メートル以上離れた場所に最も近い活動断層があり、一般建築はマグニチュード(M)7.0の地震に、学校や病院など重要公共施設やライフライン事業はM8.0の地震に耐える設計が施される。
中国都市計画設計研究院の李暁江院長は、将来の新県城には公共の緑地面積が建設用地の7.83%を占め、1人当たりの緑地面積は8.7平米あり、市民は3?5分以内で近くの公園に行くことができる。またチャン族文化の特色が鮮明な、住み心地のよい町づくりが進められる。
震災後の再建は実際の状況に基づき、何段階かに分けて実施する計画プランが提出され、北川県新県城では将来の発展の方向性として「北川県域の政治・経済・文化の中心、四川省西部の観光サービス基地、綿陽西部の産業基地、現代化されたチャン族文化都市、緑化都市」をかかげ、県城建設を段階ごとに実施していく方針だ。
「人民網日本語版」2009年1月20日 |