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「史上最強の女子専科生」 グローバル企業から続々と誘いの声 |
発信時間: 2009-02-03 | チャイナネット |
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「史上最強の女子専科生」という書き込みが最近、中国のネット利用者の間で話題を呼んでいる。書き込みの主人公は、江西省の民間高等職業学校の2年制専科を卒業したばかりの曹暁潔さん。卒業まもない曹さんにはすでに、福建富士通ソフトウェア(FFCS)やインドのINFOSYS社、IBM上海のソフトウェア企業3社から誘いがかかっているという。 金融危機の広まる中、学部生や修士の多くが「卒業即失業」という状況を心配している。だが曹さんは卒業直後から3社のグローバル企業のラブコールを受け、「史上最強の女子専科生」というあだ名をつけられた。22歳の曹さんは四川省瀘州市の農村生まれ。大学受験には2回失敗している。母親の劉順慧さんにとってはいたって普通の娘にすぎない。 曹さんは06年9月、江西省の先鋒ソフトウェア学院に入学し、2年制の専科生となった。「曹さんの環境はそれほどいいわけではない。家庭の条件も優れているとは言えないし、見た目だってごく普通だ」。先鋒ソフトウェア学院アウトソーシング分院の張弓・常務副院長によると、現在の曹さんを作り上げたのは普段からのたゆまぬ努力だという 「私の最大の長所は試練に負けず、自信のあることです」と曹さんは語る。曹さんには目標があった。IBMのような国際的に一流のIT企業に入ることは曹さんの夢だった。曹さんは夢に向かってたゆまず前進を続けた。学習を第一の任務と考え、あらゆるチャンスをとらえて自分を鍛えた。学習部の副部長にも立候補したし、英語学習会も組織した。さまざまなパーティーやセレモニーなどにも積極的に姿を見せた。大小の表彰や栄誉は、曹さんの成績の最高の証明となった。 曹さんは07年12月、IBM先鋒実習ベースの第二期生の審査を優秀な成績で通過した。IBMを真似た同ベースの勤務環境とプロジェクトの研究を行う教学理念の中で、曹さんは「水を得た魚」となった。曹さんはこの「仕事」をすぐに好きになり、充実感と喜びを味わった。日本語をよりよく学び、実習生の専門能力とチームワーク精神を高めるため、同ベースには、日本語学習グループや技術クループ、プロジェクトグループなどを作る伝統があった。曹さんはまず、日本語学習グループの代表に立候補し、自分のグループ「七匹狼」を組織した。曹さんはグループの中で唯一の女子学生で、キャリアも最も浅い実習生だったという。曹さんは実習期間中、IBM実習マネージャーの翻訳を務め続けた。10カ月にわたるプロジェクト実習ではマネージャーの高い評価を受けた。 08年10月、曹さんは2年制専科を卒業し、独学者向けの学位認定試験を申し込んだ。その後、FFCSの面接を受け、採用者12人のうちの1人となった。FFCSの結果を待つ間、INFOSYS社にも応募し、面接のチャンスを得た。IBMの求人情報を知ると、これにも挑戦してみることに決めた。11月10日、IBM社は、曹さんを含む16人が面接を通過したことを通知した。さらにFFCSからは11月上旬、本科での学習に影響しないよう、在職実習の形を取ってもいいとの通知が曹さんに来た。12月下旬には、IBM上海から、09年1月から試用要員としてIBM社に入ってみてはどうかとの電話が来た。 「私はごく普通の若者です。将来も普通に生活し、学習し、仕事をしていきたい」と曹さんは語る。自分のことをきちんとし、家族の面倒を見て、周囲の友人や同僚と仲良く付き合うことが、曹さんにとっては何より大切だ。「人生は私のものだし、夢も私のものです。自分が着実に努力してがんばっていけばそれでいいと思っています」。 「人民網日本語版」2009年2月2日 |
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