山西省で鳥インフルエンザに感染した3歳の女児が3日、健康を回復し退院した。この患者は今年1月7日、湖南省で発熱し、11日に山西省孝義市の住まいに戻った。14日に地元の病院で診察したが重体のためその晩に山西省児童病院に転送。同児童病院では患者が生きた鳥に接触したことがあることや、母親が重度の肺炎で死亡したこと、さらに患者の病状に基づき、原因不明の肺炎の疑いがあるとして、至急省衛生庁に報告した。省衛生庁の専門家は「原因不明の肺炎で、新型肺炎(SARS)と鳥インフルエンザの可能性を除去できない」と診断し、直ちに衛生部と省委員会、省政府に報告。衛生部の専門家チームが17日に再度診察を行い、鳥インフルエンザであると確認した。患者は指定病院である太原市第四人民医院に移され、細かい治療が施され、同時に患者と接触のあった人は医学的観測下に置かれた。今のところ患者と接触のあった人に異常は見られないという。「光明日報」が伝えた。
山西省衛生庁報道センターの担当者は、最近中国で報告された8例の鳥インフルエンザの患者のうち、健康を回復して退院したのはこの女児が初めてで、鳥インフルエンザの治療に成功した最年少の患者でもあると説明。今回の件で、鳥インフルエンザは恐ろしいものではなく、予防・抑制・治療が可能なものだと証明された。
「人民網日本語版」2009年2月4日 |