米国オハイオ州立大学が中米両国の大学新入生に対して科学的能力のテストをおこない、その結果、中国の大学新入生が科学の常識に対する知識は米国の同じ年齢の人よりよいが、両国の学生の科学推理能力は低いということが明らかになった。
アメリカの「サイエンス」によると、米国オハイオ州立大学物理学助教授が4つのアメリカの大学と3つの中国の大学の6000人の大学新入生を対象とする科学的能力のテストをおこない、これらの学生はすべて物理学の序論などの課程を修了している。
テストの結果、物理学の常識では、中国の学生の平均得点は90点で、アメリカの学生の得点は50点、中国の学生がこの面でアメリカの同じ年齢の人を大幅に超えている。しかし、その後の、科学推理能力テストで、両国の学生の成績は思わしくなく、平均得点は75点で、この得点は科学あるいは工学を専攻する学生にとって、低い点数である。
この助教授によると、テストの結果は人々のこれまでの見方と違いがあり、一般的な見方では科学の常識がより身につければ、推理能力もよくなるといわれている。しかし、事実はそうではない。アメリカでは、それぞれ学校のカリキュラムが異なり、3分の1の学生が高校卒業以前に一年間物理課程を学び、他の学生は一般科学などの課程を選択している。しかし、中国では、学生が大学に入学するなら、5年間の物理課程を勉強しなければならない。どの教育モードにもプラス、マイナスがあり、中国の学校は内容を教えることに重視し、アメリカは学ぶ方に力が入れている。われわれにとってはさらによい教育モードが必要だ。もし教育者が学生の推理能力を高めようとするなら、科学常識だけを教えべきではない。
「チャイナネット」2009年2月5日 |