中国国家洪水・干ばつ対策本部は7日、干ばつ被害のため、中国政府が資金と物資を緊急調達していると明らかにした。

中央政府と各地方政府は6日までに、干ばつと戦うため30億元の資金を投入した。これらの資金には、中央財政が支給した自然災害対策支援金4億元が含まれている。また、灌漑用水と飲用水を調達するためおよそ10億キロワットアワー以上の電力を使用し、11万トンの燃料油を使った。

資金と物資を調達すると同時に、国家洪水・干ばつ対策本部は黄河の小浪底ダムから黄河の下流地域に30億立方メートルあまりの灌漑用水を緊急調達した。これにより、現地の干ばつ状況をほぼ改善できると見込まれている。

また、国家発展と改革委員会も7日、傘下の地方機関それに中国石油天然ガスグループ、中国石油化学工業グループに、干ばつ対策の実施のため全力を挙げて協力すると指示を出した。

6日夜8時現在、中国の干ばつ被害面積は1000万ヘクタールを超え、437万人と210万頭の家畜の飲用水が不足している。

「中国国際放送局　日本語部」より　2009年2月8日