北京市朝陽区にある中央電視台(中央テレビ、CCTV)新社屋の北側に建設中の「北京文化東方酒店」で9日午後8時27分、火事が発生した。50数階建ての同ホテルの主体構造はすでに完成しているがまだ使われておらず、少数の作業員が当番にあたっていた。30階で火の手があがると上や下の階にまで瞬く間に火の手が広がり、消防隊員が駆けつけたときには屋上にまで広がっていた。
今回の火事で、ビル内部の十数階にわたるホールが崩れ落ち、ビル南側にあるスタジオの一部が焼けるなど被害は10万平方メートルに及んだ。今回火事の起きたビルと中央電視台の新社屋との距離はわずか200メートルしかなく、現場で指揮を執っている幹部と消防隊員は新社屋に被害が及ばないよう努めている。北京市委員会宣伝部新聞処によると、文化センターの主体構造にはさほど大きな影響は出ていないという。
9日午後9時20分ごろには付近の住民約1000人全員が避難を完了。消火活動に参加した武装警察7人と工事現場の担当マネージャーが煙を吸うなどして肺を傷め、朝陽医院や中日友好医院などに搬送された。今日未明1時30分、紅廟消防中隊の張建勇・指導員が消火活動中にやけどを負い、治療の甲斐なく死亡した。
「人民網日本語版」2009年2月10日 |