台北地方裁判所は11日、陳水扁氏の家族の国務機密費横領などへの関与について審理する予審裁判を開いた。陳水扁氏の妻、呉淑珍夫人は健康を理由に17回続けて780日余り出廷を先延ばしにしてきたが、ついに法廷に顔を出すことになった。新華社が伝えた。
法廷で呉夫人は検察官の問いかけに対し一部の罪を認めたものの、収賄罪などについては否定した。閉廷後呉夫人は今回の案件で社会に大きな迷惑をかけたとして謝罪した。
呉淑珍夫人は同日午後、息子の陳致中氏に付き添われ出廷。質問に対し、竜潭土地購入事件で台泥集団の辜成允・董事長から2億台湾ドルを受け取ったが政治献金だと主張し、検察側が起訴している3億台湾ドルではないとした。また南港展覧館事件およびマネーロンダリング(資金洗浄)については、力麒建設の郭銓慶・董事長から実際に受け取ったのは220万ドルで、検察側の主張する273万ドルではないと主張。南港展覧館事件で受け取った資金を兄の呉景茂氏を通じて海外に送金し、マネーロンダリングした罪を認めた。しかしこれに関して陳水扁氏は何も知らないと主張。「機密費横領」については、別の領収書を使って請求するなど文書偽造は認めたものの、収賄の事実は否定した。
「人民網日本語版」2009年2月12日