中国初、底値で米国の不動産を買おう、と派手な宣伝を行ってきた米国不動産購入ツアーが24日、ついに出発した。不動産業界の関係者や資産1千万元以上の大富豪らが参加するこのツアーの最初の目的地はロサンゼルス。11日間にわたって米国の不動産物件を見て回る。
ツアー参加者は400人余りの応募者の中から選ばれた40人。主催者である「捜房網」の関係者によると、参加者の大部分は捜房網の取引先または全国各地の応募者の中から選考されたセレブたち。応募資料から、大部分が資産1千万元以上を保有する、35歳から50歳の、不動産・ビジネスサービス・小売企業・多国籍企業の管理職であることがわかった。3分の2の参加者は投資または自宅用に不動産購入を考えているという。
今回の参加目的は主に市場の動向を実際に確かめ、現地の手続きや法律法規などを理解すること。下落幅が大きく、値上がりの見通しのある住宅に目をつける予定で、他の非住宅物件に関しては今のところ購入の意思はないという。
日程ではロサンゼルスに続いてラスベガス、サンフランシスコ、ワシントン、そして最後にニューヨークと、5都市の滞在が組まれている。主催者はこれらの都市を選んだ理由として、華人が比較的密集し、教育資源が豊富であることをあげている。ツアー参加者のうち約3分の1が子女の留学に備えて低価格の不動産を購入しておくのが目的だ。このため今回の目玉は、30万から80万ドル前後の不動産物件、市場価格よりも割安の抵当住宅、有名校付近の不動産物件となっている。
「人民網日本語版」2009年2月24日 |