ニューヨーク・マンハッタンのチャイナタウンにあるアパート1棟で24日早朝、大火災が発生、1人が死亡、20人以上がけがをした。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

ニューヨーク市消防局の担当者によると、失火した建築物はチャイナタウンのセント・ジェームス街に位置する老朽化した6階建てのアパート。24日午前4時頃に2階から火の手が上がり、瞬く間に炎は6階にまで達し、アパートの屋上が火災により倒壊した。

現場に駆け付けた消防担当者は死者の消息を明らかにしていないが、地元メディアによると32歳の男性で、アパートの3階に住んでいたという。けが人には火災から逃れるために窓から飛び降りた住民や、消防隊員数人が含まれている。

火災原因は現在調査中だが、マディソン地区サービスセンターが通訳などの提供を行った華人コミュニティの于金山・主席が記者に明らかにしたところによると、セント・ジェームス街には老朽化したアパートが点在しており、アパート内部の配電線が劣化しているため、住民らが冬に電気製品を過度に使用した場合などに火災が発生しやすい状況だったという。

「人民網日本語版」2009年2月25日