円明園から流出したブロンズ像のオークションが最近中国のインターネット上で最もホットな話題となっているが、フランスのネットユーザーもこの話題に注目しているようだ。仏日刊紙「フィガロ」のウェブサイトがフランスのネットユーザーを対象に行った調査によると、所有者のピエール・ベルジェ氏はこのブロンズ像を中国に返還すべき、という意見が8割以上にのぼった。「中国新聞網」が伝えた。
今月2日、このブロンズ像2点を落札した中国のコレクター、蔡銘超氏の支払い拒否の報道を受け、同ウェブサイトは再びアンケートを実施。その質問内容は、ブロンズ像を落札した中国の買い主は「愛国主義」の名のもとに支払いを拒否。ピエール・ベルジェ氏はこの2点を手元に保管すると表明したが、あなたはまだ北京側が要求するようにこのブロンズ像を中国に返還すべきだと思いますか?というものだった。
1日で5万1680人のネットユーザーがこのアンケートに回答、183人から意見が寄せられた。その結果、依然として81.48%が「中国に返還すべき」とし、18.52%が「そうは思わない」と答えた。
あるネットユーザーは、「ベルジェ氏にひとつご提案。この2点のブロンズ像を(専門家がすぐに区別がつくように)複製し、複製品を自分の手元にとっておき、本物を中国人に返してはどうでしょう」。また他のネットユーザーは「わたしたちはどうして彼らがブロンズ像の返還を求めているのか理解し、このブロンズ像がどういういきさつでフランスに渡ってきたのかを考えるべき」と書き込みした。
また中国への返還を反対するネットユーザーは、「もし大多数の人の意見に従ってブロンズ像を中国に返還すれば、ルーブル美術館は一体どうなってしまうのか。コンコルド広場のシンボルとなっているオベリスクも失われ、わたしたちは空っぽになったケブランリー美術館を参観することになる。わたしの意見としては、芸術をテーマにした適当な外交方式を通じて、それを持つ資格のある国が保留することにし、わたしたちは身勝手に占有しないことだ」と指摘した。
「人民網日本語版」2009年3月5日 |