これまで注目を集めてきた広州アジア大会聖火リレーの方案が4日、決定された。広州アジア大会組織委員会が同日行った記者会見によると、同委員会はアジア大会聖火リレーの具体案を既に初歩的に確定しており、広州アジア大会では海外での聖火リレーを実施せず、中国国内各都市のみでリレーを行うことになった。
アジア大会組織委員会祝典・文化活動部の何継青・部長は、今回の決定は、多方面から総合的に考慮した結果得られた方案だと述べた。「海外リレーを実施しないのは安全面に関連するのでは」との記者の質問に対して同部長は、方案は既に初歩的に確定しており、その問題について再度考慮する必要はないと語った。
広州アジア大会聖火リレーは、計画によると2010年8月下旬に聖火採取儀式が行われ、その後リレーがスタート、11月12日のアジア大会開幕に合わせてリレーは終了する。11月10日から12日にかけて、聖火は広州市内で3日間にわたりリレーされる。
広州アジア大会聖火リレーが海外で実施されるか否かについて、組織委員会はこれまで多方面にわたる論証を行ってきた。広州アジア大会聖火リレーはこれまでの慣例に従い海外で行うべきだとの意見があった一方、海外リレーはコストが莫大なほか、妨害に遭うリスクが存在するとの意見もあった。
広州アジア大会組織委員会は現在、聖火リレーのルートに関する評価および詳細な検討を行っており、具体的な実施方案は今年末までにも発表される見込み。聖火トーチのデザイン、聖火ランナーのユニフォーム、聖火リレーのシンボルマークなどについては、既に一般公募が始まっている。
「人民網日本語版」2009年3月5日 |