中国で4つの直轄市の1つである重慶市は、3000万人の農村人口を擁する。重慶市労働保障局の盧建輝副局長は、「昨年の10月以来、国際金融危機の影響で、様々な理由で帰郷した重慶籍の出稼ぎ労働者「民工」は、「民工」全体の46.4%を占める360万7000人に達した。2月末までに、帰郷した労働者の90%である324万8000人が再就職し、残る35万9000人のうち12万3000人はまだ仕事が見つかっていない」と説明した。
重慶市政府は「民工」が多数帰郷したことから、昨年の下半期から一連の対応措置を講じ、帰郷者のための就業の機会の場を作って「民工」を組織し送り出した。また帰郷者に就職のあっせんや社会保障サービスを郷や鎮、住民委員会、社会保障機関に委託して提供、人的資源の就業情報ネットワークを、102カ所の住民委員会や郷、鎮に伸ばして、帰郷者に再就職の便を図っている。
今年になってから重慶市労働関係機関は、就業に関する情報や職場、訓練育成を帰郷者に提供しており、「農民工マニュアル」や就業政策の文書など50万部を配布し、203回の帰郷労働者向けの就職会を開催した。
この就職会では、重慶市やその他の地域の企業5473社が、機械加工、紡績、アパレル、飲食業など24万件の職場を提供し、26万人が来場、約10万人が居住地の近くで職に就いた。また労働機関は出稼ぎ労働者に幅広い育成訓練を行い、全市の35の区や県の192カ所の訓練育成機関では、218回の就業前の育成や起業の養成育成クラスが開設された。
「チャイナネット」2009/03/06 |